CVポート②

 

  治療開始時に埋め込んだCVポート。

 埋め込んだ時は切開した所が痛いのは、当然だと思っていた。

 そのうちキズは良くなったけど、

 なんだかいつもズキズキ?チクチク?

 なんなのか痛かった。

 何度か目の治療の時の診察の度に先生に「チクチクして痛い」と言って、

 レントゲンを何度か撮った。

 ポートに針を刺す時に看護師さんに「ポートが動いているかも」と言われて、

 腫瘍内科の先生はポートを動かして直そうとしていたけれど・・・・・・・・

 放射線科の先生が3人やって来て、ポート部分を触って「ちゃんとありますよ」

 となって無事に治療はできた。

 

  レントゲンの結果ポートの管が少し抜けていて、

 痛みを感じる人がいると言われて、ガマンするのかイヤだなーと思った。

 いつまでたっても赤みが消えなかったり、なんだか変だなあ・・・

  8ヶ月が過ぎたころ、形成外科の予約をとってもらい受診した。

 写真をパチリと写されて、20cmあるような針みたいなので、

 痛くて小さな穴が開いてる部分に刺して「さぐってみます」と先生が言っていた。

 穴がハッキリ空いているから痛くなかった。

 「管が見えているから、あんまり良い状態じゃないから、

  CVポートは抜いた方がいいと思う」と言われた。

 そういえばCVポートを入れたとき麻酔切れのキョーフがあった。

  結局CVポートは抜くことになった。

 埋め込む時と同様、麻酔が途中で切れて、

 追加されても最後まで効かないままで気絶一歩手前だわ・・・・・・

 キズ口がふさがるまで、大分かかり処方される軟膏も2種出された。

 

  CVポートを抜いてからの抗がん剤治療は腕からやることになったけど、

 使える血管が細くて少ないから、いずれまたCVポート埋め込みを考えた方が、

 良いと言われたけど、考えたくなかった。

 絶対に痛くないと確証があるならいいけど、やりたくなかった。

 腕からできるだけやりたいと、その時は思っていた。

 

  それから8ヶ月。また8ヶ月だ。

 また「CVポートを入れた方が良い」と言われる。

 麻酔が切れたら追加しても効かないことを先生に力説し、

 「つらくない様に考えるから」と言われて、

 ぐっすり眠らない程度の麻酔を使ってCVポートを埋め込むことになった。

 前の先生と違って放射線科のベテランの先生だった。

 

  担当の先生の話通り、本当に眠っている間に終わった。

 目が覚めてベッドで病室に戻った。

 「眠っている時は痛くないのか」ギモンだったからCVポートの話になる度に

 先生に聞いた。痛いのか痛くないのかが、一番聞きたいところだったけど、

 先生は「覚えてないから大丈夫」ということだった。

 ってことは痛いのかーーーー!!

 「眠っている時に痛いか聞いたけど、うんうんうなずいていたけど大丈夫だった?」

 と先生に言われたが、全く記憶になかった。

 昼食抜きだったから、ものすごく空腹で夕食は全て平らげた。

 だけど麻酔のせいかかなりボーッとしていたから何を食べたのか覚えていない。

 看護師さんに「食べれますか?」と聞かれた時に「全部食べます」

 と言ったのは覚えている。