副作用・爪やわやわ
抗がん剤の副作用は色々ある。
薬によって特徴のある副作用も違うし人によっても副作用のでかたは違う。
抗がん剤治療をはじめて１年７ヶ月になるけど、ありとあらゆる副作用が出てきた。
今は今のイヤな副作用があるけど、良くなるための副作用だ。
仕事をしていて気付いた副作用は、爪がやけに柔らかくなっている。
厚みもうすーい感じがした。爪はすぐ欠けた。
お風呂を出たあとみたいな感じだった。
何とかしないといけないと思い、ドラッグストアで何かないか探した。
「ネイルサポート」という物をみつけた。
ネイル✖の仕事では使えなかった。キラキラしていたからだ。
ネットでも探し続けてやっとみつけた。たまたまみつけたものだった。
ギタリストが使っている物らしい。
マットな感じで塗っていることを気付かれない。
女性だけでなく男性も使える。爪が強くなっていくという優れものだ。
カイナのマットベースコート（爪用保護ベースこーと）だ。
１本購入すると自分の場合は、半年は確実に使えた。
今も使っていて、今の所はこれ以上の物はないと思う。
２回目のCVポート
今は飲み薬の抗がん剤治療を続けている。
飲みはじめて３ヶ月毎のCT検査結果次第でCVポートからの治療にすぐに、
対応できるようにと、２回目のCVポートを埋め込んだ。
前回のCVポートは、埋め込みから治療時に針を刺す時、取り出しまで、
８ヶ月「痛い」の一言だ。
だけど、２回目の今は全然痛くない。
今はCVポートは使用していないけど、詰まるといけないということで、
CVポートに水を流す時に治療時同様、針を刺すけど全然痛くない。
ずっと痛かったハズだった。
すっごく恐くてかなり覚悟していた。でも痛くなかった。
これなら、治療方法が変更になっても安心できる。
また、リュックは禁止になったから、何かバッグを探す必要が出てきた。
良いバッグを探すまで、手に持つバッグや肩にかけたりと色々やってみた。
左肩にしか掛けられないけど、左にCVポートが埋め込んである。
なんとか右手で持ったり右肩に掛けたりしてみたが、気付くと左で持ったり、
左肩に掛けたりしていて「あっ！」と思うことがよくあった。
リュックのありがたみがよくわかった。
抗がん剤・まつ毛・まゆ毛
抗がん剤の治療中は、使用する薬にもよるが脱毛という大ショックな、
副作用がある。
まつ毛やまゆ毛も脱毛する。本当に人相が変わる。一番ショックなのは本人だ。
頭髪はウィッグや帽子をかぶれば少しは解消される。
でも、かなりのダメージだ。まつ毛やまゆ毛は隠しようがない。
一度に脱毛がはじまるわけではなく、髪はバサバサとくるから、
すぐに脱毛がはじまるんだなぁって気づく。
でも、まつ毛まゆ毛は「あれ？」となる。本人はさらにダメージを受ける。
外見的にも誰でも気付く。人相が変わるのだから。
「そこ」を言ってくる人がいる。
「違和感がある。まつ毛やまゆ毛がうすくなってるから」とくる。
いい加減にしろ！って思う。
抗がん剤は強烈なガン細胞を殺す大切な薬なんだよ！
つらい副作用に立ち向かっているのに！
本当にムカつく。
３人に１人がなんらかのガンになると言われている今、
「まさか自分がガンになるわけない」と思っていてもなる可能性がある。
何も頑張っていない人がガンに立ち向かう人に何も言うな！！！
ムカつく。
まつ毛対策としては、アイラインを引くと違和感がなくなると医療機関の、
ネットに書いてあった。
私自身、アイライナーを使ったことがなかったけど、使ってみるとフツーだった。
ラインをどうやって引いたら良いのか全くわからなかったので、
はじめてのアイラインの引き方とか検索して何度も読んだ。
慣れるまでは、ペンシルタイプが良いとあったので、一本使い切った。
まゆ毛対策は「ワン・ブラッシュ」を使っていた。
洗顔後、まゆ毛部分に描く。クリーム等が付いていると消えてしまうから、
まゆ毛部分には塗らない。
色々とまゆ毛対策については調べた。「まゆ毛美容液」をみつけた。
抗がん剤の副作用で脱毛したまつ毛にも、「まつ毛美容液」を使ってみた。
脱毛してしまっても、髪もまゆ毛もまつ毛も、抗がん剤治療中でも、
生えてくる。（私の場合は）
くりかえし脱毛はやってきたりするけど、
ちゃんと向き合ってまゆ毛もまつ毛もケアして、落ち込まずに治療を続けること
ができると思い、今も続けている。
髪と同様、まゆ毛もまつ毛も大切なので、アンファーを選んだ。
アイラインもアンファーだ。使い続けることで、まつ毛もまゆ毛もフサフサ。
頭
抗がん剤治療には、つらい副作用があって女性に脱毛はかなりの負担だと思う。
坊主頭と脱毛で毛が少なくなった頭は違う。
先日、TVで海外で女性が抗がん剤治療で毛が抜けて、頑張って治療に耐えて、
克服したというものだった。
でも、この話しはウソだった。
ネットに自分の治療中の映像をあげていた。
抗がん剤治療の副作用で脱毛したと言って丸刈りになった姿を映していた。
この姿を見た多くの人達は、この女性に善意の募金をした。
でも女性は、生活費の為にやったのだ。 許せない行為だ。
丸刈りと脱毛で毛が抜けた頭を知らない人が大勢いるんだと思った。
脱毛は、かなりの負担でも治療してよくなりたいから、ガマンする。
帽子をかぶるのも、かなりの負担だ。
おしゃれでかぶる理由でもないし、好きでかぶる理由でもない。
仕方がないからかぶっている。
いつもいつもかぶる。
その為には肌が敏感になっているから、コットンが一番良いと思う。
髪が伸びてきたら、コットン以外でも良いと思うけど、
私はダブルガーゼの物を気に入って使っている。
日焼けも特に気にする必要はあると思った。
サングラスは必需品。
シャツもコットン100％かダブルガーゼに決めている。
半袖は着ない。
ショック
2016年年明け初のCT検査。
あの造影剤の気持ち悪い検査だ。
CT検査直前にチクりと針を刺して点滴（造影剤）の準備をする。
その針がめちゃくちゃ痛い時がある。うそみたいに痛い時があった。
針先が皮膚を突き抜けてくるんじゃないかと思うくらい痛かった。
すぐに看護師さんに「痛いです」と言うと、
「ガマンできないほどじゃなかったら、ガマンしてください」と言う。
なんでだよ！！クソ痛いのに！！！
「痛い」と何度か言ってもやりなおしてくれない感じワルの看護師がいた。
年明けのCTの結果は「大きくなってる」ってことだった。
ショック、ショック、大ショックだ。
3ヶ月前のCT検査でかなり小さくなって、めちゃくちゃつらかった抗がん剤も、
2種類から1種類になって、気分はもうすぐなくなってしまうんじゃないかと、
すごく嬉しかったのに・・・・・・・・
また、2種類の抗がん剤にもどった。
抗がん剤投与後は本当にカラダがしんどい。
3時間から3時間半かかる。
時間のつぶし方も上手くなった。終わり30分は完全に眠っているけど。
抗がん剤が1種類になってから、脱毛しなくなって、髪の毛が伸びだした。
まつ毛もまゆ毛も多少薄くなっていたけど、気付いたら元に戻っていた。
嬉しかったのは、たった３ヶ月だけだった。
また、前の薬に戻って、またつらい副作用に襲われるのかと思うと恐かった、
CVポート②
治療開始時に埋め込んだＣＶポート。
埋め込んだ時は切開した所が痛いのは、当然だと思っていた。
そのうちキズは良くなったけど、
なんだかいつもズキズキ？チクチク？
なんなのか痛かった。
何度か目の治療の時の診察の度に先生に「チクチクして痛い」と言って、
レントゲンを何度か撮った。
ポートに針を刺す時に看護師さんに「ポートが動いているかも」と言われて、
腫瘍内科の先生はポートを動かして直そうとしていたけれど・・・・・・・・
放射線科の先生が３人やって来て、ポート部分を触って「ちゃんとありますよ」
となって無事に治療はできた。
レントゲンの結果ポートの管が少し抜けていて、
痛みを感じる人がいると言われて、ガマンするのかイヤだなーと思った。
いつまでたっても赤みが消えなかったり、なんだか変だなあ・・・
８ヶ月が過ぎたころ、形成外科の予約をとってもらい受診した。
写真をパチリと写されて、２０cmあるような針みたいなので、
痛くて小さな穴が開いてる部分に刺して「さぐってみます」と先生が言っていた。
穴がハッキリ空いているから痛くなかった。
「管が見えているから、あんまり良い状態じゃないから、
CVポートは抜いた方がいいと思う」と言われた。
そういえばCVポートを入れたとき麻酔切れのキョーフがあった。
結局CVポートは抜くことになった。
埋め込む時と同様、麻酔が途中で切れて、
追加されても最後まで効かないままで気絶一歩手前だわ・・・・・・
キズ口がふさがるまで、大分かかり処方される軟膏も２種出された。
CVポートを抜いてからの抗がん剤治療は腕からやることになったけど、
使える血管が細くて少ないから、いずれまたCVポート埋め込みを考えた方が、
良いと言われたけど、考えたくなかった。
絶対に痛くないと確証があるならいいけど、やりたくなかった。
腕からできるだけやりたいと、その時は思っていた。
それから８ヶ月。また８ヶ月だ。
また「CVポートを入れた方が良い」と言われる。
麻酔が切れたら追加しても効かないことを先生に力説し、
「つらくない様に考えるから」と言われて、
ぐっすり眠らない程度の麻酔を使ってCVポートを埋め込むことになった。
前の先生と違って放射線科のベテランの先生だった。
担当の先生の話通り、本当に眠っている間に終わった。
目が覚めてベッドで病室に戻った。
「眠っている時は痛くないのか」ギモンだったからCVポートの話になる度に
先生に聞いた。痛いのか痛くないのかが、一番聞きたいところだったけど、
先生は「覚えてないから大丈夫」ということだった。
ってことは痛いのかーーーー！！
「眠っている時に痛いか聞いたけど、うんうんうなずいていたけど大丈夫だった？」
と先生に言われたが、全く記憶になかった。
昼食抜きだったから、ものすごく空腹で夕食は全て平らげた。
だけど麻酔のせいかかなりボーッとしていたから何を食べたのか覚えていない。
看護師さんに「食べれますか？」と聞かれた時に「全部食べます」
と言ったのは覚えている。
気持ち悪い
３ヶ月に一回のペースで検査をする。
造影剤が本当に気持ち悪い。何回やっても気持ち悪くてなれない。
全身に造影剤が流れて行く感じが本当にイヤだ。
時間にして数秒なのかもしれないけど、まず、カラダが熱くなり、
舌の先や足の指先までたどりついたみたいな感じで、
イヤーーーーーな味がするような・・・・・・・・気持ちが悪い。
３ヶ月に一回は確実にやってくるＣＴ検査だ。
抗がん剤治療は白血球減少で順調でもなかったけど、抗がん剤治療６ヶ月後の
気持ち悪いＣＴ検査で、にっくきしこりはかなり小さくなっていた。
やった、やった、やったぁーーーーーーー！！！！！！！
２種類の薬を使っていた抗がん剤治療も１種類になった。
このまま小さくなっていくことを願って、つらい抗がん剤もガンバった。
カラダはかなり楽になっていき、仕事も半日から８時～１７時行くことができるよう
になった。
２０１５年も毎年のように見ている、
抗がん剤治療中の癒しは実家から母親が連れて来てくれた黒柴のゆめちゃん。
どんなにイヤなことがあっても、ゆめちゃんがいてくれるから大丈夫だった。
