女医さん

 先日、予約した国立がん研究センター連携歯科医院に受診を理由に、仕事を早退した。初めて受診の時はいつもドキドキ落ち着かない。

 

 しばらく待合室で待っていると、名前を呼ばれた。

歯科衛生士さんに診察室の(今日)治療するであろう治療チェアーに案内された。

「しばらくお待ちください。」「はい。」

ドキドキドキドキドキドキ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

先生は何人いるのかわからないけど、歯科衛生士さんが沢山いる。治療チェアーも

沢山ある。どんな先生が担当になるのかなぁ?落ち着かないまま待っていると

「〇〇さん、よろしくお願いしますね~」と、女性の声がした。女医さんだ。

この人が先生?小さく可愛らしい先生だった。

 

 前回行った歯科医院同様、病気についての説明入院の予定があることや、月単位で治療開始は伸ばさない方がいいと言われてることを話すと、現在の状況や治療開始はいつからの予定なのか、入院・手術予定がいつ頃あるのかとか、治療の進め方や体調をいろいろ聞かれた。歯科初診毎度おなじみのレントゲン撮影から始まった。

 

 レントゲン撮影後すぐ治療チェアーにある画面にレントゲンをみることができた。

10年?20年?以上、記憶にないくらい歯科医院に行っていないし、最も歯医者さんを苦手とする私はビックリしたね~。今こんなことができるの?すごいわぁ!と思いながら、キョロキョロと見まわしていたら、先生がやってきた。

 

 先生の説明によるとなぜか「親知らずの虫歯」は後回しになり、他の小さい虫歯や

むか~し治療したあまり良くない歯から治療開始となり、初日から「できる限り頑張って進めていきましょう」と次々と順調に進めていった。

 がん治療が始まると体調がよくなかったりするからという配慮からだった。このころから、病気の人への配慮がないと思うことが多くなった。病気になって初めてわかったことだった、今まで申訳なかった反省した。

 

 大きな口を開けるのは、かなり苦し~い。口角が裂けそうだ。いや、裂けてるかと思った。「痛かったら行って下さいね」と麻酔追加を何回かしても痛かったわぁ~

 

 そして肝心な「親知らずは抜歯しましょう」となった。

がん治療開始は入院の予定になっていたから、気持ち的に急がないといけない、入院前までにはと思っていたけど、そうでもないらしい。「がん治療しながら歯の治療はされてる方は大勢いますよ」だった。