抗がん剤点滴時間

 

 

  抗がん剤治療中の時間潰しは、大変だ。治療の点滴は3時間半かかる。

 その前の予約時間の診察までは1時間は遅れる。

 その前に予約時間の1時間前には採血・採尿を済ませておかないといけない。

 本当に行くだけで疲れる。当然、昼食の準備が必要だ。

 治療初期は、母親が一緒にいてくれて、昼食も買ってきてくれたり、

 付き添ってくれていた。

 本当にありがたいと思っている。

  治療の時間はあまりにも長い。本当にイヤになる。

 自分は治療している当人だから、仕方ないし、看護師さんが15分間隔で、

 様子を見に来てくれて、ちょっと治療以外の話をしたりして、TVを見たり、

 でもおもしろくなーい。(TVはイヤホン)

 でも、本人以上に付き添いはうーーんと大変だと思う。

 心配で付き添ってくれるのはありがたい。だけど悪いと思ってしまう。

  治療の終わり頃には、カラダがキツくて、フラフラになる。

 とにかくカラダがキツい。

 治療後の会計待ちや薬局の順番待ちとさらにキツイ。

 付き添ってもらっていると思っているから会計や薬局に行ってきてほしいと、

 言えなかった。自分のことだから自分で行こうとするけどキツイ。

 キツイことに母親は気付いてくれない。

 息子は終わる頃に来て待ってくれていた。

  傍から見ると付き添っている母親の方がキツそうに見えるかもしれない。

 3ヶ月に一度のCT検査の結果の話がない他には、採血・採尿の検査結果と、

 前回の治療後の経過等を話す診察時は自分で行くから、

 「来なくていいよ」と言うとすっごく感じ悪くなった。

 化学治療室では大勢の患者さんが治療しているのに、大きな声で話したり、

 とにかく周りに気を遣わないと思った。

 患者からすると、すごく迷惑なのにわからないみたいだ。

 そのうち、全く来なくなった。

 関係ないかもしれないが、乳がんがわかった同時期に父親が突然亡くなった。

 そして、母親は一緒に住もうと言ってたハズが知らぬ間に家を売り出し、

 今まで以上に遠くに越して行った。

 自分と母親の関係が悪かったとは思えない・・・・・・・・と、

 自分だけが思っていただけなのかもしれない。