親知らず

 

 国立がん研究センター連携歯科医院に通院を続けた。

親知らず以外の歯の治療は順調に進んだ。

 

 いよいよ親知らずの抜歯の日が来た。

予約時間少し前に歯科医院に到着。診察室に呼ばれて治療チェアーで待っていると、

いつもの担当の先生がやって来た。

「よろしくお願いしまーす」と「今日は親知らずの抜歯をしますね」

と、歯科衛生士さん抜歯器具を準備。

 

 いよいよ抜歯だよー、こわいよー と始まった。

麻酔を打たれて、麻酔の段階で歯ぐきにチクッチクッと刺されて、痛い痛い。

しばらくすると麻酔が効いてきて、先生がグッグッと圧をかけてきた。

何度も何度もグッグッ・・・・・・・・ダメみたい。

麻酔も数回打って痛い痛い。

 

 先生に「ちょっと抜けないので、治療に通院している病院の口腔外科の方に、

紹介状書くから、申し訳ないけど、そっちで抜歯してもらって下さい。」

「はい」と言いながら、えっーーー!だった。

 

 抗がん剤治療前の診察時に先生に事情を話した。すぐに口腔外科の予約を取ってくれた。

後日、口腔外科に行くと、あっという間の診察時間で、抜歯の予約は一番早くて、

2か月後しかないけど…だった。

仕方ないので2ヶ月後の予約を取った。

いつも通院している歯科医院の先生に話し、他の歯の治療はほぼ終わりになっていった。

 2ヶ月後の予約日に口腔外科に行った。

当然麻酔は打った。あっという間に抜歯は終った。

痛くもなんともなかった。痛み止めを処方されて終了。

痛くなくて良かった。歯科医院は苦手だ。